06.02.14 ありがとうマジレンジャー。

 
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花畑の家(足立区)外観

10x10mの敷地に建つおじいちゃんと
若い御夫婦のための住宅。
キーワードは、昭和30年代。
長さ10m、奥行き2mの長くて深ーい軒の
ある構えとし、生活と街との距離感を調整しています。
特別に広い敷地という訳ではないのですが、
なかなか、都市住宅でこんな深い軒の構えは
お目にかかれません。

僕らなりにオーナーのイメージを解釈して
この10mの軒を御提案したら、一発で気に
入って頂きました。

ちなみに、花畑って、地名なのです。
なんか、地名だけでハッピーになれるような
名前ですので、地名に負けないようなハッピ
ーな空間に仕上げたいです。
4月着工予定。






坂本さんの家(台東区・和室)

小出しですみませんが、
坂本さんの家のはなれの和室です。
西日が差し込む地窓の下に、鏡面のステンレスを貼っています。
「空が映るといいですね。」と思いついた
アイディアですが、意外な効果。

なんと、夕方になると、西日が反射して、光が登り、久住左官の土壁を下からなめるように照らしています。
なんか、理科の実験みたいですが、不思議な光の入り方が、和室をより明るくしました。




06.0.2.14 ありがとうマジレンジャー

魔法 それは、聖なる力
魔法 それは、未知への冒険 
魔法 そしてそれは、勇気の証

ついに、僕の一週間の唯一の楽しみだったマジレンジャーが終わってしましいました。

言い訳をするわけではないけれど、僕はどうも、最近の特撮ヒーローものが嫌いで、その理由は前にも
「05.11.05 ヒーローモノのロマン」で、延々と書きました。

しかし、その主題歌の素晴らしい世界観、そして、最近珍しい、5人兄弟という設定。
さらに、父ちゃん、母ちゃんまでも、偉大な魔法使いで、なかなか超えられない大きな壁として、父の存在が描かれ、子供達が父をなんとか超えようともがき、悩む姿がとっても良く描かれていました。

かなりコテコテの家族愛ではありますが、それが逆に新鮮で、
長男は長男らしく、
末っ子は末っ子らしく、
父は父らしく威厳をもって、描かれていました。

はっきりいって、後半は、リンタロウ以上に、僕の方がすっかりはまってしまう始末・・・。

「よし、リンタロウ。パパを倒したら、最強魔法を伝授するぞっ。」

といっても、

「イヤだ、ママがいい。」

と全然、相手にしてもらえませんが、 そんな事は気にせず、夜中に録画したマジレンジャーを見ては、
「いい事言うねーっ」
と、一人、涙、涙・・・・。

愛、勇気、希望、夢・・・・。

口に出すのもはずかしいようなセリフの数々・・・。
でも、子供達には、意味は分からなくても、堂々とそんな言葉を発して欲しい。

保育園に行くがてら、

「げん かい ちゃーれんじゃー   ゆーきと ゆーうなの まほーを もってむー。」

と走りながら、歌っている4才のリンタロウは、

きっと 「限界」「勇気」なんて、意味すら、そして「意味」という言葉の意味すら、
分かっていないと思うんですけど、

たぶん、世の中を変えるエネルギーには、きっと意味なんて必要ないと正直、思っています。
きっと、マジレンジャーが教えてくれた、「勇気という名の魔法」を胸に、素敵なヒーローになってくれるといいなー、とまだまだマジレンジャーの感傷にひたる僕ではあります。

しかし、しかしです。
子供という動物は、気の変わるのも早いもの。
僕の期待なんて、微塵も感じず、

「来週からは、ボウボウ戦隊 ボウケンジャーだってっ。」

もう、頭の中は、来週からのボウケンジャーで一杯らしいです。

何っ、ゴウモウ戦隊??
何が、ボウケンジャーだ。
そんなものは、パパは認めないぞ。

衣装もダサそうだし、第一、それには、偉大な父が出てくるのか???

制作の方、まだ僕は頭がついて行きませんけど、是非、かっこいい父ちゃんを描いて下さいね。
最近、もうすぐ小学生のノノに、「パパ、キモーイ、クサーイ」と言われ始めた僕のために・・・・。

 

おしまい                            西久保毅人