05.11.05 ヒーローモノのロマン。

 
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完成間近の植木さんの家(町田市)
崖に向かって視界を絞り込んだテラスは、高くて
ちょっと怖いけれど、見事な絶景となっています。
植木さんは、テラスにテーブルを出して過ごすのを
楽しみにされていて、そのためのテーブルを制作中
です。

清川 さんの家(杉並区)

何気ない奥さまからの電話が、思わぬ方向へプラン
を動かすエネルギーとなり、僕も思いもつかなかっ
た、かたちへと変化していきました。
両面接同という特徴を最大限に生かし、メインの
ご要望の殆どをかなえてしまった不思議なかたちの
力。
この瞬間の感動をそのまま実施設計につなげていき
たいと思います。

そして、多忙な中、僕の思いつきの話しに、何時間
もつき合ってくれる構造設計の名和研二氏には、い
つも感謝しています。

05.11.05 ヒーローモノのロマン

子供にヒーローモノのオモチャは、買い与えたくない。

これは、男の子を持つ親なら、一度は考えた事がある事ではないでしょうか?

自分を振り返ると、ゴレンジャー、仮面ライダーに始まり、コンバトラーV等の超合金、ガンプラ、そして、キン肉マン消しゴムと、めちゃくちゃキャラクターモノ全盛期の幼少時代を過ごし、事ある事にねだり、買ってもらうのを楽しみにしていたにも関わらず、自分の子供の事となると、

「子供には、もっと大人になっても楽しめるモノや、ソウゾウリョクを育むモノを」
なんて、考えて、最近までは、
「動物の人形なら買ってあげるけど、マジレンジャーは買わないから。パパは。」
なんて言っていました。

しかも、マジレンジャーって、なんだそりゃ?
その前は、デカレンジャーだって、なんのこっちゃ?

こっちは、リアル実写の仮面ライダーや、ゴレンジャーみたいな「ホンモノ」で育ったという
プライドもあり、中途半端なCGの使われたテレビなんてダメだね、ハッキリ言って・・・・。
と、思ってました。

それに、一体、そんなテレビ、一体いつやってるんだ。少なくとも、僕が起きて活動している時間帯には、見た事もないぞ?・・・・・と思っていました。

それもそのはず、今の子供向け番組って、日曜の朝7時からとかやってるんです。
そんな日曜の真夜中の番組、見れるはずがない。

しかし、10時頃、起きた僕に、「ねーねー、今日のまじれんじゃーはねえ・・・。」と話し、歌を口ずさむリンタロウ。
よし、一度くらい、この目で見てやろうじゃないかと思ったのが数ヶ月前です。

いやー、目からウロコでした。
なんと言っても、感動したのは、そのいつもリンタロウが口ずさむ主題歌の歌詞のすばらしさ。

           魔法戦隊 マジレンジャーの歌

         「 君が守りたい ものは何?
           友情 プライド みえない絆

           くじけそうな時 そばにいる
           笑顔にはじめて気が付く

           GO FIGHT マジマジマジレンジャー
           限界チャレンジャー
           勇気という名の魔法をもってるー。 」


もうー、正直言って、涙が出そうになりました。
散々バカにしていたのに、なんと素晴らしい歌詞でしょう??。

そうです。人生大切なモノは、友情、プライド、みえない絆なのです。
そして、勇気というのは、時に魔法に変わるのです。

この歌には、「男一匹」生きていくために、大切な言葉が全て入っているのです。
そんな素晴らしい言葉を、3才のリンタロウに教えてくれて、どうもありがとう。マジレンジャー。

それから、さっそくマジレンジャーのCDを買いに走ったのは、言うまでもありません。


それからというモノ、僕の現代のヒーローモノに対する価値観は、180°代わり、家では、
「パパが、マジレッドだからな、分かった?リンタロウはイエローにしてやる!ノノはブルーね」
という日々です。

しかし、僕の日常生活を隅々まで知っている彼らには、
「マジレンジャーは、家でもズボンときれいな洋服着てるよ、パパは毎日、パンツで裸じゃん。」
といわれ、
「マジレンジャーだって、本当の家に帰ると、パンツ一丁、それが男、ヒーローなのだ。」
といっても、なかなか納得してくれない今日この頃。



マジレンジャーさん、ぜひ一度でいいので、パンツ一丁の姿を見せてあげて下さい。

全国のお父さんのために・・・・。一度でいいので・・・・・。