住宅は個人のためのスペースはいりません、という白石さんの要望からスタートしました。
ゆるやかに連続していて家族の気配を感じるワンルームのような空間。
そんな空間がとっても似合うご家族だと感じました。
そんなご家族の家だから、
家を階でわけてしまうのがもったいない。階段すらつけたくない、
と正直思いました。もっと、別の移動手段はないか、、、、と考えた時、
白石家の子供達の顔が浮かびました。
「そうだ、よじ登れ!子供達!」
白石家5人家族にご提案したのは、
3人のこども達がよじ登れる高さに設定した床が立体的に連続する空間です。
薄暗くて狭い場所、見晴らしがよい場所、本のある場所、たべものがある場所、、、、、、。
その時々の、いとなみそのものが、「家」を形作ってゆくよう、、、、。
そして、よじ登れ!子供達!というエールを込めて。 |