渡辺さんの家

house for watanabe


東京都世田谷区 / 住宅 / 地下1階、地上3階建( RC造+木造 )  / 敷地面積:69u / 建築面積:41u / 延べ床面積:148u 

構成: 夫婦+子供一人+地下室(ダンジョン)

2019









「 ダンジョン感が、強すぎて 、、、。」




敷地は、密集した住宅地。

向かいに小さな神社があって、

ほっこりしてしまうような風景です。


敷地は20坪程度しかないため、制限いっぱいのボリュームを計画しつつも、

それだけでは暮らしが守られないので、木製のスクリーンが家並みの表情を作り、

生活をやんわりと守っています。



、、、と、まぁ、そんな真面目な設計上の工夫が、

吹っ飛んでしまうような地下空間!!!


「ダンジョンみたいにしたい!」


という言葉を丸呑み。


地下に降りる時は、疲れを癒す勇者のつもりで、、、、、。


復活の呪文を忘れると、地上に戻れないかも知れません。


案外、住宅地の隠れ家的なワイナリーにするっていうのも、

将来は良いかもしれませんねー。







この中央の丸い塔の中に、階段が入っています。

地下もくるくる。迷いそう、、、。







 












それぞれの場所のプライバシーをやんわりと守るような形を考えたら、

坂道に沿ってちょっとずれたような形になりました。


格子の内側は、壁だったり、空洞だったり、、、とするんですが、

外からは分からないようになっています。







家の中央に、地下から3階まで移動できる階段室があります。


地下に降りる前に、上に行きましょう。(笑)









なぜ、スライム、、、、。



全体的にコンクリート造なのですが、

ところどころの床が木造だったり、透けていたりします。

螺旋階段も、木造になっていてます。













台所からは、全体が見通せますが、子供達は、隠れることができます。










「将来、吹き抜けにしても良いかもね。」

という床は、こんな感じになっています。














3階は、まだまだ子供部屋になるには早いので、

しばらくは、遊び場。洗濯物を取り込む場所かなー。







小さいながらに、いろんな場所や段差が、階段の周りにあります。





さて、、、、、。










地下空間は、地下室なのに、

実はこの家で一番天井が高い空間になっており、

地下に降りても、また少し下がったり、上がったり、、、と

本当にダンジョンのような空間です。













中央の丸い階段室を中心にして、

いろんなシーンのある空間になっています。

ドライエリアもあるので、なかなか快適な空間。

セカンドリビングでしょうか?














当面、子供には、この家には、地下室があることを

教えない方が良いかも知れませんねー。

楽しすぎるから、、、、。





この写真を見て、ヨーロッパから、お城の設計の依頼が来ることを、

心待ちにしております!





   
構造:MONO/森永信行   施工:仲野工務店

協力 平鍛冶(特殊金物)

photo:西久保毅人