郊外の普通の住宅地の中にある敷地は、とっても普通な30坪の真四角な形をしていました。

でも、ただシキチの両面に道路がある、たったそれだけのコトで、なんだかとても風通しのいい街でした。

そんな街の魅力を最大限引き出すように、シキチの四隅を三角に切り落としたいびつな平面。

そこに大きな屋根をかけました。

「部屋は小さくても、空をみながらビールをおいしく飲めるテラスがあって、晴れでも、雨でも、雪でも、それが美しく感じられたり、なんでもない日常を、何もしなくても気持ちよく過ごせる、というのが家族の理想なのです。」

そんな仲のいい池田さんご家族のために考えた、大樹の下の居場所のような住まい。

いやいやむしろ、、、、、、大樹に住みついた生き物たちのためのツリーハウス。

道路側から見た外観です。

平面が多角形なので、正面というのがなかなかないのですが。

写真のように、敷地の四隅を開けているので、木を植える場所はたくさんあります。

玄関の正面にも目隠しの木を植えました。

そうそう、屋上まで階段でそのまま登っていけるのです。

階段の踊り場は、ちょっとしたベンチになっています。

こげ茶の焼きすぎに挟まれた土間空間が家の中の路地で、その中にいろんなお部屋が入っています。

池田さんちの浴室は、ちょっとした発明です。

「普段はシャワーしか使わないのに、バスタブが汚れるのが嫌です。」

「時々は、浴槽にもつかるので、その時は、リラックスした時間を。」

という、実はよくありがちな二つの要望を叶えるために、シャワー室を分けて作りました。

ま、全て池田さんの意見ですけど、、、、。

池田さんの部屋は、カラシ色と、朱色の2色構成としています。

まぁ、しかし入居後のレイアウトの上手さと言ったら、、、、素晴らしすぎます。

脱帽。

僕たちまで、センスの良い人だと誤解されそうです(笑)。

2階に上がると、正面にオープンな台所があります。

台所の向こうには、インナーテラス。

ほんのちょこっとだけ、カウンターを斜めに配置しています。

オープンな場所の裏には、パントリーや洗濯スペースなど、家事がしやすい回遊動線、裏動線を確保したりと案外気が利いてるのです。

インナーテラスに面した扉を解放すると、ひと続きの空間になります。

同じ屋根が、家の中にも外にもかかっているので、大きな傘の下にいるような気持ちになります。

2階の一番奥の、お母さんの部屋から、インナーテラスを見たところです。

特等席ですね!

台所から、直接インナーテラスに、料理を渡すことができます。

階段から、台所と、パントリーエリアを見下ろしたところです。

こげ茶の空間の向こうにちらっと見え隠れする色どり。

奥は、洗濯室。右は、トイレ。

いつも脇役になってしまう部屋をあえて綺麗な色にする事で、不思議と家の奥行きが倍増する気がするんですよねー。

どうでもいいや、と思いがちな部屋こそ、鮮やかな色や柄にするのが、案外ポイントだといつも思います。

断面的には、煙突効果で屋上まで一気に風が抜ける、とても風通しのいい空間になっています。

どこまでが内で、どこまでが外か?