大通りと住宅街のはざまに位置する敷地形状はほぼ三角形をしており、敷地の半分以上が道路に面していました。

立地も良いので、貸し店舗にもできるスペースを併設した住まいをご要望されました。

あからさまに住宅の横に店舗があるのも、あからさまに店舗の横に住宅があるのも、あからさまに住居の一部が店舗であるのも、立地上プライバシーが守りにくそうでした。

そこでまず用途よりも先に、大小の屋根がぱらぱらと分散しているような全体像をイメージし、その下に内外のいろんなスペースを内包しているような佇まいを考えました。

見る場所によって表情を変える複数の屋根並みの外観は、その複雑さにより内部を想像されにくくしています。

その事がご家族の暮らしを守るとともに、同時に街ゆく人、子供達にとっても親しみのある存在になるといいなと考えました。

ちょうど設計中はコロナ禍真っ最中の社会だったのですが、また突然の社会の変化が訪れた際には、部分的に街に役立つような住宅以外の用途にも柔軟に転用できる未来も想像しながら計画しています。

完成してみると単なる「住むための器」としてだけでなく、街や社会にもこの場所を差し出し、貢献することのできるようなこの建築の佇まいは、まるで道山さんの人柄を表現しているかのようです。

これからが楽しみ!!!