06.06.07 上の歯が抜けたら縁の下へ。

 
□TOPページに戻る方は、こちら。    □過去の文章をもっと読みたい人は、こちら。











06.06.07  上の歯が抜けたら縁の下へ 。

阿佐ヶ谷に、「となりのトトロ」のサツキとメイの家のモデルとなった家があります。


といっても、僕が見つけた訳じゃなく、花畑のお施主さんのご紹介。
そこのはなれに、お友達が住まわれているという事で、先日見学に行きました。

雑誌「東京人」の杉並区特集でも、取り上げられるほどこの地域では有名な家。
初めていきましたが、ひろーいワイルドガーデンの中に、ぽつりと建つ佇まいは、外から見てもまわりと空気が違いました。

昭和初期に建てられたとは思えないほど手入れが行き届きいていて、今にも中からサツキとメイが出てきそうです。
板張りの壁、木枠の建具。
都市住宅ではなかなか使用出来ませんが、やっぱり住宅の仕上げは、良い年の取り方をする材料を吟味していきたいものです。


そして同じ敷地内にあるご友人の家は、古い農家の家のように庭に面した長い縁側の家でした。
しっかりと薄暗ーい縁の下もあります。

そういえば、僕が子供の頃、歯が抜けると、
上の歯が抜けたら、縁の下へ放り込み、
下の歯が抜けたら、屋根の上に投げると

上の歯は、きちんと上に向かって生えて、下の歯は、下に向かって生えるのよ、とおばあちゃんがいっていました。

ちょうど、長女ノノは、歯が生え替わる時期で、新しい歯が生えてきたり、乳歯が抜けたりしています。
何だか最近は、自然に抜ける前に歯医者で抜く、というのが一般的なのか、割と歯医者で抜く子が多いようです。

でも、ちょっとそれは味気ない・・・。

もしこんな家に住んでいたら、歯が抜ける、という子供の成長の中のイベントも家族で楽しめるんでしょうね。

もうじき、下の歯が2本ほど抜けそうなので、その時は屋根に投げてみようと思っています。

 西久保毅人