06.03.03 僕は何点?

 
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工業の街に丘をつくろう。(川口市)外観

というコンセプトで、1層分丘で盛り上げた
地面の上に、中庭型の平屋の住宅を計画しました。
空中に平屋をつくる事で、
日当たりも良くなるし、
防犯性も向上し、
さらに、街の子供達は、突然丘が現れて
大喜び、 というイメージです。













卒園文集の表紙(杉並区)

父母制作の卒園文集の表紙のデザイン。
リスからゾウまで動物の名前のクラスなんで・・・・・・。
しかも、製本までしないといけないので、
ちょと大変な予感がしてます。

06.03.03 僕は何点?


受験シーズンも大詰めです。


幼稚園から、大学まで、受験というのは、点数で人を振り分けるシステム。
そして、大きな会社では、昇級したり、出世するのもテストがあるみたいです。

例えば、週刊誌なんかでも、
「あなたのカレシは何点?」とか、
オリンピックでも、
「今日の出来は、何点でしたか?」
「うーん、60点かな・・。」 とか、
「はらたいらに、3000点」とか、

日常でも、いろんな事が、点数で表現されます。

それらは、大抵100点満点が基本になっており、、特に自己評価だと、やっぱり、少し低めに考えるのが、日本の美学とされているみたいです。

だから、満点をめざしても、なかなか満点はとれません。
仮に、今日は100点っ、と思ってもなかなか言えないし、
それではあんまりハッピーな思考を生みません。

さて、いつものように個人的な話しですが、もうすぐ、うちの長女ノノさんは、保育園を卒業して小学生になります。
保育園の入園の時は、まだ僕は、27才でピチピチのヤンパパだったのに、もはやぞろ目の33才。
6年間、いろんな事がありましたが、その中で特にお母さん達の会社での風当たりのきつさを良く聞きました。

仕事も皆と同じようにやりたいけど、子育てもしたい。
でも、両方やるとなんか中途半端。
どっちも、いまいちやりきれていない感じ。


少子化、少子化、騒ぐくせに、子供がいると、明らかに評価が下がるように思わされるカイシャソシキ。

それは、西久保家も同じで、僕もそんな事を考えていた時期もありました。

そんな時、保育園の保護者会で、目の覚めるような意見をあるお母さんから聞きました。

「私は、仕事も忙しいから、3か月から子供を預けてて、子供にも悪いなーとも思うんですケド、
  だからといって、仕事が十分出来てるかというと、そうでもない。
  家の事も充分じゃないし、妻としてもイマイチかも?
 でも、冷静によく考えてみたら、

 母親としては、50点。
 仕事は、そうねえ、、60点くらい。
 家事は、、、、55点。
 妻としては、30点かしら?
 別々に見ると、どれも全然優秀じゃないけど、
 でも、ぜんぶ足したら、50+60+55+30=195点にもなるから、私ってすごいなー、って思うんですよ。
 はははははーっ。」


という感じでした。
目からウロコが落ちるような、このプラス思考。

点数も、こんな風に表現したらかなりハッピーなイメージです。

「私、ぜんぶ中途半端で、45点女だわ・・・・。」

とますますブルーになるより、
こんな風に人生を全て足して足して足しまくれば、結構、高得点ゲットです。



受験に成功したり、失敗したり。
仕事が取れたり、取れなかったり。
彼女が出来たり、ふられたり。

もちろん、その時点での結果は、きちんと受け止めなくてはならないし、嬉しかったら大喜びし、
悔しかったらしばらく泣きまくる。
でも、頑張った結果でさえあれば、それは絶対、0点じゃないと思う。

だから、若いうちは、たくさんフラれたほうがいいのです。
フラれても、懲りない心が大切。

「あきらめたら、そこで試合終了ですよ。」

と、スラムダンクで安西先生が言っているようにです。


そんな僕の人生は、大物一本釣りの予定でしたが、
数々の失敗における5点や3点をひたすら積み上げて、
今では33才、3児の父であり、
努力のかいむなしく、
パパ、クサイ、あっち行ってっ、と小生意気なノノは、もうすぐ小学生になるそうです・・・・。

自己評価では、700点は軽くいってるはずなんですが・・・・・。


おしまい                            西久保毅人