06.01.21 いたずら・・・。

 
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名護市庁舎(沖縄県名護市1981年)。
僕の前職、象設計集団が、 20年以上前に
国際コンペで勝ち取り、実現した建物。
今回初めて実物を見に行きました。
この建物で、日本建築学会賞を受賞。

当時の象の建物は、本当にエネルギーにあ
ふれ、鳥肌モンした。
時代のエネルギー、そして、設立者達の
若くみなぎるエネルギーが、20年後の今
でもヒシヒシと伝わってくる空間でした。
「これでも、やりたらない、」
という声が聞こえてきそうです。
これについては、またガッツリと書きます。

 

 

 


今帰仁公民館(沖縄県名護市。)
これも、当時の象の建物。
沖縄の風土の中に、ただ、在る、という
風景。


ちゅらうみ水族館(沖縄県名護市。)
ギネス認定の世界一の巨大水槽は、
圧巻でした。7mのジンベエザメが小さく
見える程の水槽で、深い海の中を体験して
いるような神秘的な展示でした。
子供達をつれて、水族館は結構行っている
のですが、その迫力は、比較になりません
でした。




06.0.1.21 いたずら・・・。


1/16発売の「I'm home」という雑誌に、本間さんの家が掲載されました。



自分たちが設計させて頂いた住宅が、雑誌などに掲載されて、本屋に並ぶのは、単純に嬉しい。
なにせ、建物は持って歩く事はできないし、しかも出来た瞬間に人のモノになってしまうという、ちょっと切ないシロモノなのです。

だから、もちろんたくさんの人目に触れる事で、知らない誰かに「こんな家に住みたいなー」と思ってもらえたり、 運がよければ、本当に設計を頼んでもらえたりと、そんな気持ちも当たり前にあるのですけど、
どちらかというと、それ以上に、僕らなんかの小さな設計事務所の仕事が掲載された本が、
「本屋さんに並ぶ」という事が何より単純に嬉しいのです。

実はかなりミーハーな体質なんで・・・・。

で、一応、出版社から1冊送られてるんですけど、それじゃ、あんまり意味がないんで、やっぱりいろんな本屋さんにいっては、

「おっ、あるある。あるねー、たくさん。」

と、暇を見つけては本屋を探索していますし、買ってみたりします。

さて、先日、近くのルミネの本屋に行ったときの事。
もちろん、 「I'm home」 もたくさん並んでいるんですが、同時発売の雑誌も数冊あって、ちょっと埋もれた感じでした。しかも全部住宅関係・・・。

「これじゃー、どれを買っていいか、迷ってしまうなあ・・・。」

と、思って 記念にちょっといたずらを思いつきました。

      

     

ごめんなさい、ルミネの本屋さん。

ほんの、出来心だったんです。

つい出来心で、他の雑誌の上に、 「I'm home」を乗っけてきてしまいました。

もうしません・・・・。


さて、今日は、楽しみにしていた「建もの探訪」の放映日。
テレビは、酒井さんの家、星さんの家のドリームハウス以来、2年ぶりです。
別に今回は、僕がでるわけじゃないですけど、今頃本間さん達は、ドキドキで眠れないかも知れませんね。

このような機会を頂いて、本当に感謝しています。

そして、いつも思うのは、全部、つながっている、という事。

たまたま、いろんな幸運に恵まれて本間さんの家が放映されますけど、それは、今まで、設計させて頂いた全ての家のおかげであるという事。

どれ1つとして、外す事のできない仕事であったという事。

どれがかけても、このような事はありえなかったと思っています。

なにより、頼りない無経験の僕に、最初の仕事として、大切な家の設計を任せて頂いた中野の酒井さん、板橋の星さん ご家族には、言葉がないくらい感謝していますし、それから依頼して頂いた全てのご家族に、感謝の気持ちで一杯です。

だから、これまで設計させて頂いた家の代表として、今回の放映があるような気がしています。
だから、誰に一番見て欲しいかというと、やっぱりこれまでのお客さんなのです。実は。



さて、僕はまだまだ32才の若造ですので、少なくともあと30年くらいは、この仕事を続けていくつもりです。
(仕事があれば、ですが・・・・・・・。)


だから、これからも、どれも、これも、ぜんぶ、つながっていくのだ。という変わらぬ気持ちで、今後も、よい仕事をしていきたいと思っています。

そして、今回放映の、本間さんご家族にも、

「あー、10年後に頼めばよかったなー。あん時は早すぎた・・・・。残念っ。」

と思われるくらい、日々成長していきたいと思っています。



おしまい。                    ニコ設計室 代表  西久保毅人