05.10.18 おむつが消えた・・・(マイノリティー万歳)。

 
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文章とは関係ありませんが、
杉並区荻窪H邸が、
テレビ朝日「渡辺篤志の建物探訪」にて、
取材していただける事になりました。
放映日が決まったらまたお知らせします。

 

05.10.18 おむつが消えた・・・(マイノリティー万歳)。

なんと、荻窪の街からおむつが消えてしましまいました。

と、ちょっと大げさな書き出しですが、まんざら嘘でもありません。
先日、そんな事などちっとも想像せずに駅前のセガミ薬局にいったところ、「すみません、お取り扱いを辞めてしまいました。」との事。
別の支店でも扱っていなくて、数件回ってやっとマンションの1階の薬局で見つけました。見つけたのは、見つけましたが、新生児用は最後の一個で、積極的に扱っている気配はなく、
近いうちに、こちらでもなくなりそうな気配。

もちろん、例えば、西友とか、オリンピックとか、大型店に行けばあるのは知っています。
しかし、自分が住んでいて、しかも不便な場所でもなく、街では子供達も結構見かける普通のこの街で、
「おむつを売っている場所がない」というのは、結構ショックですし、怒りも感じました。

どの薬局でもそうでしたが、小さな店でさえ、結構な面積を使って「老人用おむつ」は、様々なタイプが置かれているのも共通点でした。
世間で言われていてもなかなか、実感をともなう言葉ではなかった、「少子高齢化」というのを痛切に感じた瞬間でした。

政治家がどんなに「子供が産みやすい社会を」と叫んでも、世の中政治ではなく、経済で流れている、というのが顕著に表れている事例なのではないでしょうか?

そうです。今や子供用おむつはは、社会的に「マイノリティー」なのです。


それと全く同じ事を、僕ら設計事務所に住宅を依頼される建て主の皆さんも、ご経験されているのではないでしょうか?

もちろん、「おむつ」のことではありません。
「土地探し」や「銀行」についてです。

不動産会社や、大手銀行にとっての一番のお客さんは、ハウスメーカーやディベロッパーです。
要するに、まとめてたくさんのお買い物をしてくれる訳ですね。
だから、商売をする側の不動産会社や銀行は、その商売がスムーズに進むような環境を作り上げています。

「建築条件付きならたくさんあるって言われたんですけどね・・・。」とか、
「工事見積書がないと、審査できないって銀行に言われています・・・」
という言葉を僕はこれまで何度も聞きました。

これは、まさにハウスメーカーや建て売り業者のために、作られた状況なのだな、といつも感じています。

だから、僕が設計をさせて頂いている住宅の建て主さんは、多かれ少なかれ何軒もの不動産屋に休みのたびに足を運んで、条件付きではない土地を探したり、何社も銀行を回ったり、というご苦労を経て、やっとこさ僕のところへ依頼をして頂いており、それにはいつも頭が下がります。

最近、住宅建築が、一般紙でたびたび特集されるようになってはきましたが、それでも年間に建てられる住宅の総数からすると設計事務所が建てる家は、ホントに微々たるものです。

なんかこの状況って、テレビで少子化が問題だ、問題だとえらい人がいってる割には環境が整っていないのと似てますね。

つまりは、建築家と家をつくろう、という人も、現状では社会的に「マイノリティー」なのです。

しかし、マイノリティー= アンハッピー、か、というとそれは全然違います。

マイノリティー派は、多少の苦労と情報収集は必要ですが、そこさえ突破してしまえば、
最高にハッピーな世界を手に入れる事ができるのだと僕は考えています。

ですので建築に関して言えば、多少はそこを突破していくアドバイスを差し上げたりする事も出来ますし、出来ないところは、ご一緒に出来るように頭をしぼる事はできますので、
マイノリティー予備軍の方は、ご遠慮なくお声をかけて下さい。




あれっ、、、話がずいぶん大げさな方向に広がってしまいました。


ええとですね、つまるところ何が言いたいのかというと、、ですね、、、、、




「おむつ」の愚痴です。。。。。。