05.09.10 助産院という場所

 
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05.09.10 助産院という場所

実は、我が家にもうすぐ3人目の赤ちゃんが誕生するのです。
長女ノノ(5才)長男リンタロウ(3才)ときて、性別はどっちでもいいんですけど、ハラさんの
おなかがだんだん半端なく大きくなってきたのをみると、いよいよか・・・という気持ちの今日この頃。
うちは、リンタロウの時、杉並区にあるファン助産院、という場所で出産をして、今回もファンさんに御世話になります。
今日は、ここで行われる出産前勉強会に行って来ました。ここでは、完全に自然分娩で、必ず誰かしらのパートナーが出産に立ち会う必要があるため、出産に立ち会う人たちが集まって勉強会を行います。うちは、僕とノノとリンタロウが立ち会い予定。
世間では、無痛分娩や豪華な入院ライフを売りにしている産婦人科も多くありますが、ここは、完全な自然分娩、そしてフリースタイル出産、というのが大きな特徴です。その内容についてはさておき、助産院での出産で一番気に入っているのは、そこが「ただの家であること」
です。

ただ看板があることで、それと分かるのですが、中身は普通の木造2階建てのおうち。
薄いふすまで仕切られた和室に、各妊婦さんが入院していて、こっちが生まれたかと思ってると、
ふすまをはさんだ向こうで、お母さんの息んでいる声が聞こえてきます。

産まれた直後に、新しい家族と畳のお部屋ですぐにゴロリとくつろげるのも素敵です。
大きな病院だと一週間くらいは、新生児室に入っていて、そこに会いにいく、という感じが多いのではないでしょうか?実はこの辺の感じが一番助産院の思想が現れているのでは?と思います。
出産が医療行為として見なされる場所と、当たり前の事と見なされる場所。
「女性は産まれながらにして出産する、という能力があるのだ。」という根元に立ち返った思想は、
人に対する大きな信頼感なのではないかと思っています。

まあ、そんなに大げさに考えなくても、家族の日常を、そのまま助産院に持ち込んで、一番リラックスできる環境で、新しい家族と出会える、そんな場所ですね。
まさに、人生のはじまりの家、です。

しかし、人が産まれる場所について、触れたり考えたりする機会は、今の社会ではあんまりないのがとても残念です。特に若い人、10代の時に、1日でもこのような場所に触れる機会を作ってあげると
良いと思うのですが。
だから、個人的ですが、もし僕が大学などで教える機会があれば、ぜひ「助産院(人生のはじまりの家」という課題について、学生達と話したいものです。住宅について考えるまえに、実はあんまり考えられていない、人が誕生する場所について。

さてさて、ノノが産まれた時は、僕は26才で、保育園でもダントツの若いパパだったのが結構自慢だったりしたのですが、今や、32才・・・・。普通ですね・・・・。
そして、保育園の送り迎えも6年目を迎え、もうベテランの域に達し、多少保母さんに嫌みを言われても完全に動じなくなっています。そして次の子が同じ保育園に入る事になると、なんと通算12年間も保育園に関わる事になります。 恐ろしい・・・・・です。

僕は2人兄弟だったので、3人兄弟は、未知の世界。
どんな兄弟関係が産まれるのか、楽しみ半分、恐ろしさ半分、、、という今日この頃です。