04.10.5 くやし涙の運動会


 
□TOPページに戻る方は、こちら。    □過去の文章をもっと読みたい人は、こちら。



先週の土曜日に、保育園の運動会がありました。


毎年子供達の成長ぶりや不成長ぶり、よそ行きの顔(保育園という集団の中での顔)を見れて、とても楽しみにしています。
いつもは、自分の子供のかけっこや踊りが一番印象的なのですが、今年は違いました。


今年、僕が一番感動したのは、最後に行われたリレーです。
年長の5歳児、4歳児クラスが二組に分かれて競争するのですが、


保育園児のくせに、勝負に対する本気ぶりにまず感動。

そして、負けた瞬間、白組の一部の子供達が、泣き崩れる姿に、もらい泣きしてしまいました。

中には、走ってる途中で、負けているという悔しさに泣きながら走る子供もいました。


「あー、勝負ってなんていいんだろう。」とつくづく感じる瞬間でしたし、まさか自分の子供が、


勝負して、

負ける、という事に、

心をふるわせる



くらい感情を表せるほどに成長している事にビックリしました。
自分を思い返すと、もっと後だった気がします。

練習を重ねたパフォーマンスももちろん感激しますが、
一番シンプルな、なりふり構わずひたすら走るという競技に、一番個性を感じましたし、その姿に自分の子供でなくても
感激してしまいました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
近年、子供に競争をさせない、優劣をつけないような教育をよく聞きますし、運動会などでも、競争せずにみんな一緒にゴールを
させるところもあると聞きます。
でも、僕は、それは間違いだと思っています。
やっぱり、必死になるから、感動があるわけで、それはうれし涙の時も、くやし涙の時もあるでしょう。


でも、僕は、どちらの涙にしても、必死に頑張った後の涙は、その子の一生の財産になり、糧になると思っています。


逆に、泣くほど嬉しかったり、悔しかったり、という感情の表現は、損得や、計算ずくの大人の世界ではなかなかできない、
青春の特権だと思います。

なんて、少々、くさい事も書きましたが、本当にいい感動を子供達にさせてもらいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちなみに、僕もよく泣く子供でしたし、大学生になってもよく泣いていました。

夢のような空間にであっては泣き、設計ができなくては、自分のできの悪さに泣き、先輩にからんでは泣き、フラれてはなき・・・・・。
知ってる人は、よくご存じだと思いますが。

そして、その涙の全てが、今の自分の骨になってると思うのです。






・・・・・・運動会の話でした。


(04.10.05 にしくぼ)                                                          ホームへ


ホームへ